★ 取り扱いを誤ると怖い電気火災の話 ★
冷凍庫のバックアップ電源として蓄電池から電力を供給するためには、
直流-交流変換が必要です。
直流-交流のインバーターメーカーとしては信頼性が高い日本メーカー
大橋産業(BALブランド)のインバーターに同梱されていたケーブルは
20SQ。
※SQはケーブルに関する日本の規格です。

しかし、電源オン時にクランプメーターで計測したDC系の突入電流
は50A近傍。
かなり高い電流です。
低圧の12V系で構成しているためですが、長時間の使用には?
結論から言えば、短時間であれば20SQのケーブルでも問題無いと
思います。
ただし、市販のインバーターは長時間の運転を意図していないようです。
また、取り回しを良くするためにさらに細いケーブルを用いた場合、
電気火災の原因になり得ます。
同じことは車両用のブースターケーブルにも言えます。
太過ぎると使い勝手が悪いのと、直流用のケーブルは単価が高い
ので、妥協したのでしょう。
充電に商用電源等が利用できない場合を考えているので、他の場所で
充電した蓄電池の利用を前提としたとき、ブースターケーブルでの接続
が便利と判断しました。
先に購入しておいたブースターケーブルでは電圧降下が大きいため、
長時間運用には不向き、愛車のトランクスペースに移動しました。

そこで、更に太い38SQのブースターケーブルで接続してみると、
電源オン時の突入電流でも数A。
蓄電池の電圧とインバーターの入力電圧を比較すると電圧降下の0.2V
は計算通りでした(4m)。
電圧降下を回避するにはケーブルの長さを短くする必要がありますが、
手持ちの工具では残念ながら圧着端子を加工することはできないので、
緊急時用と割り切ることにしました。
ちなみに、このブースターケーブルは桜チェッカーで「危険」となって
いました。
「1200A対応」表記となっていたためだと思われます。
実際には「120A対応」の間違いでしょう。
民生用途向けの商品は安全を担保可能な範囲でコストダウンを図る
必要があるので、常に、付属品として最適なものが添付されるとは限り
ません。
何か変と思った時には使用を中止されることをお勧めします。
目に見えない電気火災は怖いです。
以上は、インバーターのケーブルを例にしましたが、直流に限らず
取り扱いを間違えたりしても電気火災の原因となります。
ケーブルから発火した事例は多いようです。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2018/201808/data/camp2.pdf本日も予約投稿で失礼致します。
宜しければご声援をお願いします。
にほんブログ村
一戸建て ブログランキングへ